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平成30年11月11日(日)日本臨床歯科医学会 福岡支部平成30年度 学術講演会 大森有樹先生教育講演会

平成30年11月11日、日本臨床歯科医学会大阪支部副会長等多方面にわたりご活躍中の大森有樹先生をお招きし、福岡県歯科医師会館5F大ホールにて、Dr.DHセミナーが開催された。「カリエス・ペリオ・力(咬合)のリスク診断がもたらす、質の高い歯科治療と患者満足」という演題で、
1.歯科医療の在り方 ?歯はどうやって失われていくのか??
2.カリオロジーとカリエスリスクの診断
3.ペリオドントロジーとペリオのリスク診断
4.力によって起こる現象とトラブル
5.力のリスク診断力
6.総合リスク診断に基づく治療計画
の6パートにわけて教育講演をいただいた。
まず強調されたことは、カリエスになったら削って詰める、痛くなったら抜髄する、欠損になったら入れ歯を入れるといった対症療法の繰り返しから脱却し、「なぜ」カリエスになったのか、「なぜ」欠損になったのかを追求することが重要であるという点であった。
豊富な知識とエビデンスに基づき、カリエスの予防には食習慣の改善が重要である点、ペリオの予防には言わずもがなプラークコントロールが重要である点を歯周組織の発生の観点から等、歯科医師だけではなく歯科衛生士にも理解しやすいように解説していただいた。また、力のリスク診断を行うために、力よって起こるトラブルと現象を可視化していくことが大事である事も強調された。 
参加者は130名余。「今日は分かり易かった」「非常に勉強になった」等の声があちこちから上がっていたのが印象的な教育講演であった。

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